デフレの原因と問題点

      2017/02/06

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物価は安いほうが良いのか。

 

デフレ脱却というフレーズが、安倍政権の誕生以来スローガンとして叫ばれ続けていきます。

 

デフレというのはデフレーションの略称であり、2年以上連続してに物価が下がる経済状態の事を言います。

 

物価が下がる事は、世の中のモノが安くなるという事ですから一見すると良いことだと思いますよね。

 

私もはじめはデフレ経済の何が悪いのかまったく分かりませんでした。

 

しかし、色々と調べていく過程でデフレの怖さに気が付きました。

 

デフレの弊害

 

 

デフレの弊害はかなり大きくまとめるとこの点に尽きます。

 

◆ 物価の下落以上に企業の収益、人々の所得が減る。

 

まず、なぜ物価が下がるかを考えてみます。

 

これはとても簡単な話で、企業は価格を下げないとモノが売れなくなるからです。

 

企業が値下げ競争を始めると、当然企業の収益は減ってしまいます。

 

企業の収益が減ってしまう事によって、それでも何とか会社を支える為の行動を企業としては行わなければなりません。

よって次のような事が起こります。

 

従業員の給料をカットする。

 

従業員をリストラする。

 

原材料費を抑える。(製品の劣化)

 

投資を控える。

 

これらの行動を企業が行い、それでも利益を出すことが出来ずに負債ばかりが溜まっていってしまうと最後には倒産してしまします。

 

その為、デフレ経済下では失業率、倒産件数の悪化に歯止めが利かなくなってしまうのです。

 

また、これらの行動は私たち国民の間でも起こってしまいます。

 

給料が減ってしまうので、消費を控えて節約、貯蓄に走ります。また、収益の見込めない環境下ですので起業をしようとする人も少なくなってしまいます。

 

このような企業、個人の合理的な行動がさらにデフレーションを悪化させてしまうのです。

 

 物価下落 → 企業収益、民間所得の低下 → 投資、消費の減退 → 物価下落

 

 

デフレの原因は

 

ではそもそもなぜ物価の下落が起こるのかを考えてみたいと思います。

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Moneyの記事を確認して、『価値』の本質を理解いただくと分かりやすいかと思います。

 

世の中の価値は『モノとお金』のバランスで成り立っています。

 

私たち日本人は勤勉だからでしょうか、モノをつくる供給力において凄まじいパワーを持っています。

 

世の中にどんどんモノがつくられ供給されていく事を考えてみてください。

 

これに対して、世の中にあるお金の量が変わらないとしたらモノの価値はどうなっていくでしょうか?

 

当然、モノの値段は下がっていきます。

世の中のモノがどんどん増えていく中でお金の量が一定であれば、今までと同じお金で、よりたくさんのモノが買えてしまうからです。

 

今までの日本のデフレーションの原因はこのお金不足にありました。 『不況 ・不景気の原因

 

そこで、『世の中で不足するお金をもっともっと増やしましょう』と行ったのが大胆な金融緩和だったのです。

 

個別価格と一般物価

 

この記事の最後に、一般物価と個別価格の違いについて少し触れておきます。

 

ここで説明している『物価』というのはあくまで世の中全体のモノの価値の事を言います。

 

たまに、デフレの原因として『ユニクロなどの低価格商品が流行ってデフレになった』とか、『中国の安い製品が国内に増えてデフレになった』と説明する人がいます。

 

このような個別の商品の価格は『個別価格』と言います。

 

これらの低下がデフレの本質的な原因ではありません。

 

なぜなら、モノの量の増加分に対して相応にお金の量が世の中に供給されていれば、ユニクロの商品が安くなったとしても余ったお金でほかのモノに消費が回る可能性が高いからです。

 

確かに、お金の余った分を貯蓄に回すという方法も考えられます。

 

しかし、それはお金不足のデフレ期によくみられる行動であり、インフレ期ではあまり合理的な方法とは考えにくいのです。

 

なぜならインフレーションの環境下では物価が上がっていく事から、今年の1万円のほうが来年の1万円よりより多くのモノが買えてしまうつまり今年の一万円の方が、より高い価値を持つのです

 

結果として、『今』人々や企業は消費や投資を行う方が得をする事になるのです。

 

このように、デフレの原因として、個別価格の低下を掲げる事はデフレの本質を見誤っていると考えます。

 

デフレの原因は、主として世の中へのお金の供給不足なのです。

 

※お金不足と共に、人々のマインドも重要である事を解説しています。行動経済学【心理学】

 

 

 

 

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 - マクロ経済