株価と為替と景気について VOL.3

      2016/09/06

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経済情報チャートの背景 Financial information chart イラスト素材

株価と為替と景気について VOL1

 

株価と為替と景気について VOL2

 

これからの経済政策

 

ここからは、今正念場を迎える日本経済にとって必要な政策を考えます。

 

とにかく、これからの日本経済を復活させるには、世の中の人々がお金を使うように仕向ける必要があります。

人々がお金を使う環境とはどういう状況でしょうか?

 

当サイトを読んで頂いている方ならお分かりの方も多くいると思いますが、今回はまた違った表現でまとめてみます。

 

人々がお金を使わないと損をする世の中にする

 

人々がお金を使ったほうが得をする世の中にする。

 

人々の手取り所得が増える世の中にする。

 

国民すべて仕事につけて、収入がある世の中にする。

 

 

 

上記四点が網羅出来ていれば、当然お金を使うという行動に移す人々が増えると予想されます。

 

この四点を同時に叶える環境はどんな環境か?

 

それはインフレーションの世の中なのです。

 

インフレーション(以後インフレ)は、2年以上連続して物価が上がっていく経済状況の事を言います。

 

今年より、来年の方が物価が上がるという事は、今年の1万円で買えるものが来年には少なくなってしまう事を意味します。

 

サトシくんのケース

 

チョコレートを例にとってみます。

 

サトシくんは、今年お年玉を1万円もらいました。サトシくんは、その1万円を使ってありったけのチョコレートを買おうと思っています。

今年、チョコレートは1個100円で売っています。当然この年、チョコレートは1万円で100個買えます。

お年玉をもらったさとし君はスーパーに行き、早速チョコレート100個を購入しました。一年をかけてサトシ君はチョコレートをおいしく食べて満足でした。

 

翌年、サトシ君は、またお年玉を1万円もらいました。今年もチョコレート100個が買えると、ウキウキしながらスーパーに向かいました。

スーパーについたサトシ君はビックリしました。なんとチョコレートの値段が110円に上がっていたのです。

これでは、昨年と同じ一万円のはずなのに、チョコレートは90個しか買えません。

 

昨年の物価上昇率(インフレ率)は10%だったのです。

 

しかし、サトシ君は、今年値段が上がってしまったのだから、来年も上がるに違いない。

値段が上がる前に買わなければ損をすると思いチョコレート90個を購入しました。

そうして翌年、再びスーパーに行くとチョコレートは一個120円になっていました。

 

 

ここでのポイントは、同じ1万円のはずが、昨年と今年では1万円の価値がおよそ10%下がっているという事です。

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そしてサトシ君がおこなった、損をしないように考えた消費行動も重要です。

 

これが、お金を使ったほうが得をして、お金を使わなければ損をしてしまう経済環境をとてもシンプルに表した例です。

 

ちなみに、インフレ率10%は、1975年(昭和50年)、1976年(昭和51年)あたりの数値とほぼ同じです。

 

 

給料と雇用

 

インフレと良好な雇用情勢はセットで起こります。

 

【大胆な金融緩和】わかりやすく解説

 

こちらでも説明していますが、雇用情勢が回復して今まで仕事に就けなかった人が仕事に就き、所得を得る環境になると自然と消費が活発になります。

 

消費行動が活発化するという事は、物価が自然と上がっていく土壌が出来るのです。(値上げをしてもモノが売れるようになる)

 

 

もう一点、手取りの給料を増やすという事。

 

こちらは、現代の日本においてはまた違った観点からも対策を考えなくてはいけない点ではあるのですが、給料が増える環境はインフレとセットである事は言うまでもありません。

 

雇用情勢が良くなっているインフレ下では、企業は人手不足に陥っています。

 

その為、給料を上げなければ人材が集まりませんし、いい人材を確保しておく事も難しくなるのです。

 

しかし、現代日本では社会保障費や税金が重くのしかかり、手取りの賃金がまだまだ増えていないのが現状です。

 

 

具体的経済政策

 

少し長くなりましたが、今の日本経済にとって必要な経済政策はマイルドなインフレ(2~3%)に持っていくという事です。

 

これは、現在の日本銀行が目標としている数値(2%)ですが、2016年7月の対前年同月比は0.3%(食料およびエネルギーを除く)と、全然足りていません。

 

原油価格の下落等に左右されない数値でもほとんど物価は横ばいなのです。

 

これが、日本の景気回復を足踏みさせている要因だとすれば、物価を上昇させる政策、そして人々を消費に向かわせる政策を行う他ありません。

 

私は、大きく分けて以下の3点が必要だと考えています。

 

 

追加金融緩和・・・お金の価値を下げる(サトシ君のケース同様、インフレにする)為に、さらにお金を大量に刷る

 

社会保障費の減額および減税・・・手取り所得を減らし、消費意欲を削いでしまう要因を排除する。

 

大規模な給付金の支給・・・低所得者や子育て世代、学生等を対象に行い、消費行動を活性化させる。

 

 

そんな財源がどこにある?

と思われた方はこちらをお読みください。→【国の借金問題】をわかりやすく解説

 

 

この記事で3回にわたって書きました「株価と為替と景気について」を一旦、完結します。

 

しかしながら、株価と為替と景気について VOL.2でも書きましたが、経済は国単位で動いているわけではなく、世界の各国が連動しています。

 

為替においては、今月末に行われるアメリカのFOMCにて、利上げに対する方向性に大きく影響を受けるでしょうし、日銀政策決定会合も行われます。

 

今後も株価と為替と景気について注意深くフォローしていきます。

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 - Money, マクロ経済