将来、日本の年金制度は破綻するか? (GPIF編)

      2017/01/24

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日本の年金制度は破綻するか? ≪年金の仕組み≫

 

少し時間が空いてしまいましたが、この続篇を書きます。

 

GPIFとは?

 

今回はGPIFという年金保険料の運用について説明します。

 

GPIF (年金積立金管理運用独立行政法人)

 

私たちが日々納めています年金(国民年金、厚生年金保険料)を運用している政府系金融機関です。
実は私たちが保険料を納付しているお金は、現在の年金受給者に支給されているのと同時に、その資金の一部を、このGPIFによって株式や債券として運用されているのです。
ポートフォリオの内訳はこちらです。

 

国内外の株式で50%
国内外の債権で50%

 

 
GPIFの運用資金は2015年の時点で約140兆円にのぼります。
このGPIFでの国民から集めた保険料が、巨額の運用損失(5兆円)を出したという報道は記憶に新しいのではないでしょうか?

 

本当にGPIFの運用は失敗したのか?

 

では、メディアや野党が言うように、本当に安倍政権はGPIFで巨額の損失を出していたのでしょうか?

答えは『ノー』です。

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こちらをご覧ください。

(出典、朝日新聞デジタル)
確かに、2015年は国内株安などの影響によって約5兆円のマイナスとなりました。

しかし、安倍政権発足後、〜2014年までの運用益はプラスで35兆円となっています。

この事から考えても、メディアがGPIFの損失額だけを取り上げて、この利益をほとんど報じない印象操作はとてもじゃないですが公平とは思えません。

 

 

GPIFは必要か?

このように、GPIFの報道の不公平さを指摘する一方で、私はGPIFの仕組みと存在そのものには懐疑的です。

 

公表されている公的年金のバランスシートからの計算で、負債額(将来の年金支給額)は1660兆円と言われています。

その負債のうちの9割以上は、将来の保険料収入と国庫負担によって賄われる為、GPIFの資産運用によって賄われるのは、わずか8%です。

すなわち、GPIFの運用でどれだけの利益を上げられようとあまり意味がなく、むしろ130兆円もの巨額の資金を運用する意味すらないのです。

一方で、株式を運用するにはリスクが伴います。

また、これらの巨額の資金を運用するには人的コストも当然かかってくるのです。(一部の識者は、この人的コストこそ、GPIFが天下り先等の存在理由だと指摘しています。)

したがって、現在のGPIFによる保険料の運用は、あまり意味のないものに、リスクとコストをかけていると言えるのです。

 

もしこれらの運用をノーリスクにしたければ、運用ポートフォリオのすべてを《物価連動国債》にすればいいのです。
そうであれば、インフレによる資産の目減りもなく、リスクがほとんどありません。

今回は、年金の中でもアベノミクス以降、一番耳にするGPIFについて書いてみましたが、次は、どうすれば年金制度が未来まで続けられるかをかんがえてみたいと思います。

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