【がん免疫療法】オプジーボ(ニボルマブ)とは?

      2017/01/30

スポンサーリンク

 がん免疫療法と免疫力チェックポイント阻害療法

医療技術の未来を考える
 
 

がん治療の今

 
 
上記のリンク記事でも書いたとおり、日本の医療技術は日々進化を遂げています。
 

その中でも、日本人の死亡率のトップクラスである【がん治療】についての新しい治療法、がん免疫療法についてお伝えします。

 
 

第4の治療方法の登場】
 
 

今までのがん治療は、次の3つでした。
 

 

外科治療(手術)

化学療法(分子標的薬を含む抗がん剤による治療)

放射線治療

 
 
そうした中、近年『第4のがん治療』として注目されているのが、がん免疫療法です。

 

ガン免疫療法は、人間が本来持っている自己免疫を高めるといった、今までのがん治療とは性質が全く異なる治療法です。

 

がん免疫療法の種類

 

 がん免疫療法は大きく2つの種類に分かれます。

 

【樹状細胞ワクチン療法】
 

 
樹状細胞は、体内に入ってきた異物の特徴を攻撃役の細胞に伝える働きを持ちます。樹状細胞にがん細胞が持つ目印を与える事で、攻撃役の細胞ががんを狙い撃ちできるようにするのが樹状細胞ワクチン療法です。
 

 
【免疫チェックポイント阻害療法】
 

 
免疫応答を抑える分子の働きを妨げることによる治療で、いわばブレーキをはずすような治療法です。

 

当記事の主題《オプジーボ》は、既に日本でも承認され、がん免疫療法に使用されている免疫チェックポイント阻害剤の事です。

がん細胞には、がん細胞を攻撃するT細胞に殺されないよう、このT細胞の活性を下げてしまう「免疫チェックポイント」という仕組みがあります。

これを阻害してしまえば、T細胞はまた元通り、がん細胞を殺すことができます。これが免疫チェックポイント阻害薬です。

この薬があれば、T細胞は本来の力を発揮し、がん細胞を殺すことができるわけです


オプジーボの効果と副作用

【オプジーボの効果】

スポンサーリンク

オプジーボは、これまで通常の抗がん剤や手術が効かなかった人に、2割から4割ぐらいの効果を発揮していると言われています。劇的に効いていると言っても過言ではありません。

オプジーボ、がん免疫療法は従来のがん治療に比べて6分の1程度と言われており、比較的副作用は少ないとされています。

 

【報告されている副作用】
 

 

 

 

適応範囲の拡大

 

アメリカで2011年3月にヤーボイが皮膚ガンの一種であるメラノーマの治療薬として承認されました。同年12月にオプジーボ(ニボルマブ)が承認されています。
日本でも、2014年7月にオプジーボがメラノーマに対して承認され、2015年7月にヤーボイも承認されました。

オプジーボは、2015年12月に非小細胞肺がんに適応となり、2016年4月の段階で腎細胞がんやホジキンリンパ腫に対する効能・効果の追加が申請されています。このようなチェックポイント阻害剤が有効ながんはまだまだあるとされ、さらなる適応の拡大を目指して各国で臨床試験が行われています。

 

 

オプジーボの薬価

 

この、未来のガン克服に向けて多大な注目を集めるオプジーボですが、問題もあります。

 

それは薬価が極めて高額で、患者1人につき年間約3500万円の治療費がかかってしまうのです。

 

これでは、国民健康保険の制度を採用する高齢社会の日本財政を圧迫してしまうのは言うまでもありません。

(高額な薬を使っても患者の自己負担には毎月の上限額(一般的な所得がある70歳以上で約4万4千円)が定められているため、公費や保険料の負担が増え続ける構図になっています)

そこで政府は対策を打ちました。
 

 


(出典、朝日新聞デジタル)
 

 

高額な治療薬が増える中、オプジーボは緊急的に50%、値段を引き下げられる事になりました。(100mg約73万円から約36万5千円)

現在、製薬技術がどんどん進歩している中で、上記の様な高額な薬は増え続けています。
薬価に関して、これから高齢社会を迎える日本にとっては、克服しなければならない問題だと感じています。

スポンサーリンク

 - Thing, 医療技術