【AIとベーシックインカム】 ~経済から見る人工知能と人類の未来~

      2017/08/25

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【人口知能・AIが作る新しい未来】 ディープラーニングの発達

 

 

AIは人間の仕事を奪うのか?

 

 

 

冒頭のリンク記事に次ぐAIに関する第2弾では、AIは私たちの未来を豊かなものにしてくれるのか?を考えています。

 

下記は、現在私たちが行っている仕事をAIが代替していくとされる職業、上位15職を抜粋したものです。オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授の研究によって明らかにされました。

 

 

小売店販売員

会計士

一番事務員

セールスマン

一般秘書

飲食カウンター接客係

商店レジ打ち係や切符販売員

箱詰め積み降ろしなどの作業員

帳簿係などの金融取引記録保全員

大型トラック・ローリー車の運転手

コールセンター案内係

乗用車・タクシー・バンの運転手【自動運転で変わる未来】

中央官庁職員など上級公務員

調理人(料理人の下で働く人)

ビル管理人

※ダイヤモンドオンラインより引用(リンク記事は筆者による)

 

 

今後10年~20年に渡って、現在の仕事の約47%がAIによって代行されていくという研究結果には私も驚きました。

 

一位にランクインした小売り店の販売員を例にとって考えてみます。

 

 

ネット販売と無人販売店の興隆

 

 

2017年現在、既にネット販売の発達によって、小売店が縮小している事は現実として進んでいます。

 

今年6月、中国の上海に無人コンビニが登場して話題を呼びました。

 

上海の無人コンビニには、スマートフォンのアプリを使用し、本人確認を行ったのちに入店、電子マネーで決済するという方法をとっています。

 

 

米アマゾンが2016年末に発表した「Amazon Go」のコンセプト映像を、中国が先に実現をした事で注目を浴びたこの無人コンビニですが、一か月で問題が発生し一時閉店しました。

 

しかし、実は中国の広東省の中山市と呼ばれる地にはすでに1年も前に無人コンビニが営業しています

 

 

本家の米アマゾンは現在、無人コンビニ従業員向けの試験営業を行っており、中国のEC再大手アリババは「Tao Cafe」と名付けた無人ショップを発表しました。

 

これから、無人販売店は急速に世界へと広まっていく事が予想されますが、この無人販売店の運営にはAI(人口知能)の活用が不可欠です。

 

そして、この無人販売店の広がりは、同時に様々な業種の販売員さんが不要になるという側面を持っているのです。

 

 

 

人々はリストラされ、浮浪者になるか?

 

 

このように、将来AIによって代替されていくとされる仕事を見ていると、不安になる方もいるでしょう。

 

 

実は19世紀にも、産業革命によって機械化が進む中、同じような不安が人々を覆った時期がありました。

 

ラッダイト運動と呼ばれるものです。

 

ラッダイト運動(ラッダイトうんどう、イギリス英語: Luddite movement[1])は、1811年から1817年頃、イギリス中・北部の織物工業地帯に起こった機械破壊運動である。

産業革命にともなう機械使用の普及により、失業のおそれを感じた手工業者・労働者が起こした。産業革命に対する反動とも、後年の労働運動の先駆者ともされる。

wikipediaより引用

 

 

産業革命からの技術の発展には目覚ましいものがあり、人々の生活は急速に改善していきました。

 

今回のAI・人口知能の発達は、私たち人間を豊かにするか?それとも貧しくするか?

 

 

この問題を考える上で、外せないものを経済的視点から考えてみます。

 

 

 

経済から読み解くAIの未来

 

 

 

無人コンビニの例をとってみてもお分かりの通り、いま私たち人間が従事している仕事の大部分はAIが代替するようになるでしょう。

 

そうなれば、失業者が街に溢れてしまう事になります。

 

リストラをされてタクシーの運転手になって再出発をしようと考えても、タクシーは既にAIを搭載した車で自動運転化されている。

コンビニで働こうにも無人化されいる。さてどうしよう?

 

そんな悪夢のような状態になってしまう事もないとは言い切れません。

 

 

一方で、こんな疑問も湧いてきます。

 

 

産業革命の時から技術の発達を続けてきた人類ですが、この技術革新によって私たちの仕事は減ったでしょうか?

 

むしろ、ブラック企業での長時間労働や過労死が社会問題化してきた一面すらあります。

 

インターネットの急速な発達によって、仕事の効率化が図られたはずなのに、なぜ人々は豊かにならないのでしょうか?

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ここに、AIの発達が、私たち人類の未来にとっての影響が変わってくるポイントとなると考えています。

 

 

 

適切な金融政策の導入とベーシックインカム

 

 

まず、AIが人類の仕事を大きく補完してくれる事は、現代の少子高齢化が進む我が国日本では歓迎すべき事でしょう。

 

何しろ、これから20年は、どのような少子化対策を取ろうとも生産年齢人口が減っていく事は決定的だからです。

 

生産年齢人口が減少することによっての最大の懸念事項は『供給力不足』です。

 

この供給力をAIが補完し、高めてくれる事は私たちの未来にとってポジティブに作用すると考えています。

 

 

 

供給力不足と総需要不足

 

 

金融政策について

 

あくまで、供給力不足は、今後に起こりうる問題であり、、実は2017年現在の日本では総需要の不足に陥っている事を確認する事が大切です。

 

 

供給力不足=インフレ要因

 

総需要不足=デフレ要因

 

この関係は、当サイトのさまざまな記事にて説明してきました。

 

【大胆な金融政策】わかりやすく解説

 

不景気の原因

 

デフレの原因と問題点

 

 

かなり改善してきたとは言え、今の日本ではまだ総需要が不足している状態です。

 

もし、人口減少による供給能力不足が進むスピードよりも猛烈な勢いでAIが発達して人々の雇用を奪ったとします。

 

そうなれば、総需要が不足しデフレに陥ってしまう事になり、さらに人々の雇用が失われていくという悲劇が生まれてしまいます。

 

したがって、AIが発達し、人々の雇用を脅かす状況に突入してしまったとすれば、政府と日本銀行は、それに応じた適切な金融政策を行っていかなければいけません。

 

もし、急速にAIが発展し、それに応じた貨幣の発行をスムーズに行えたとしたら、それは明るい未来への第一ステップをクリアできたと言えるでしょう。

 

 

 

ベーシックインカムについて

 

 

最近、AIの発展によって発生した失業者をベーシックインカムで救うべきという意見をよく耳にします。

 

ベーシックインカム(basic income)とは最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想。頭文字をとってBIともいう。(中略)1970年代のヨーロッパで議論がはじまっており、2000年代になってからは新自由主義者を中心として、世界と日本でも話題にのぼるようになった。     wikipediaより引用

 

 

ベーシックインカム(以下BI)とは簡単に言えば、『最低限の生活保障金を国民のすべてに配りましょう』という事です。

 

 

AIによって職を失った人が次の仕事を見つけるまでにも生活をしなければいけません。

 

また、AIに携わる職業や、ロボットでは担えないサービス業には、特定の専門技術が必要になっている為、簡単に再就職ができる環境にはないことが予想されます。

 

そんな失業者の救済策として、BIの導入が効果的であると言われています。

 

BIに関しては、その議論も含めて改めて記事にしようと考えていますが、そんな財源は果たして存在するのか?という疑問にだけお答えします。

 

 

AIが急速に発展して、人々の職が多く奪われる状況では、企業の生産力、生産性が強力なものとなっているでしょう。

 

つまり、供給過多となり、前述したような適切な金融緩和政策を行わなければデフレに陥ってしまうのです。

 

シンプルに説明すれば、政府はBIで国民に支給する財源を国債発行によって調達します。

 

発行した国債を日本銀行が買い取り、代わりに日本円を政府に発行します。これが、BIの財源です。

 

つまり、財源はデフレです

 

 

また、BIは基本的に失業者のみならず、働いている人も含めて全国民に支給するという構想です。

 

 

ここに、≪技術が発達しても人々が一向に豊かにならない事≫に対しての解決法が存在していると私は考えています。

 

 

技術が発達していけば、人々は金銭的にも時間的にも豊かになっていくはずなのです。

 

しかし、産業革命以降、生活の質は劇的に向上したものの、失業者や過労死が世の中に溢れる現象は後を絶たず、まだまだ技術の向上を活かしきれているとは思いません。

 

 

AIの急速な発達によって、供給力が大幅に向上すれば、例えば私たちの労働時間は半分になり、残りの時間は趣味に使えるほどに金銭的な余裕もある豊かな生活になる事も夢ではないのです。

 

財源は供給力過多が引き起こすデフレであり、金融政策とBIによって人々は技術革新を豊かさに変えていく。

 

 

そんな未来がいいなあと私は考えているのです。

 

 

【人口知能・AIが作る新しい未来】 ディープラーニングの発達

 

 

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